MTBワールドカップ第4戦オーストリア大会レースレポート

大会名：NISSAN UCI MOUNTAIN BIKE WORLD CUP#4
場所：オーストリア・シュラドミング
日時：2007年6月28日〜7月1日
順位：DH12位、4X4位
バイク：SOCOM（DH)、Spider(4X）
タイヤ：INTENSE DH2.5(F), INTENSE Edge2.35(R)

ワールドカップは北米からヨーロッパに戻り、ワールドカップ第４戦はオーストリア・シュラドミングで開催されました。
ここシュラドミングは2004年からワールドカップが開催されるようになり、毎年評判の良いコースです。

＜4X＞
斜度のある斜面に作られたコース、BMX系コースと言うよりはDH系のコースだったので得意なコースでした。
しかも、悩むような大きなジャンプはなかったので、リラックスして試走することができました。

・予選
オフキャンバーのゲレンデセクションでは、フロントタイヤが滑りあわや転倒かと思いましたが、なんとか持ちこたえました。
その他は目立ったミスもなく、３位で予選を終えました。

１位ジル・キントナー
２位アネケ・べーテン
３位末政実緒
４位フィオン・グリフィス
５位ヤナ・ホラコバ

・決勝
今回１４人エントリーでしたが、いつも通り８人決勝に進出だったので、今回もセミファイナル（準決勝）からのスタートでした。
セミファイナルヒートは、予選２位のアネケ・べーテン選手、６位のペトラ・ベーンハード選手、７位のヘレン・フルウィース選手との対戦でした。
スタートして何個かバンプを越え第一バームに進入するのですが、少し第一バームの進入が遅くて、まずバーテン選手が前に出て、私はバーンハード選手と並びましたが、次のコーナーで上手くインに入り前に出ました。そして、その後抜かれることもなく、無事決勝進出。

決勝ヒートは、予選１位のジル・キントナー選手、２位のアネケ・べーテン選手、４位のフィオン・グリフィス選手との対戦です。
第一コーナーでイン側に入り過ぎ、足を出して曲がったのでバーム後のジャンプで足がすぐに戻すことが出来ず、スローダウン。前３人の選手を追いかける状態になってしまいました。
抜けるポイントがあるようでないこのコース、抜こうかと思って無理にインに入る度に私のスピードが落ちてしまい、結局４位でゴールしました。

１位ジル・キントナー
２位アネケ・べーテン
３位フィオン・グリフィス
４位末政実緒
５位ヤナ・ホラコバ

＜ダウンヒル＞
全長2.1mとそれほど長いコースではありませんでしたが、4X同様斜度のある斜面なので、ハイスピードでシングルトラックは木の根が張り巡っていてかなりテクニカルなコースでした。
そして、試走１日目の前日に雨が降ったせいでコースはドロドロで、１日目にしてブレーキングバンプが出来たりと荒れていました。
そのバンプは日に日に大きくなり、レース当日にはワールドカップ史上一番荒れたコースと言ってもいいほど荒れたコースとなり、暴れるバイクを支えるが大変で腕が疲れきった状態でレース日を迎えました。
しかも、前日の4Xはナイターレースで、終わったのがかなり遅かったためかなりハードなレースとなってしまいました。
当日は晴れ、路面はほとんどドライコンディションの中レースが行われました。

・予選
決勝のことを考え予選は抑え気味に走りました。少し遅すぎるような気もしましたが、予選は７位で通過。

１位トレーシー・モーズリー　4:46.64
２位トレーシー・ハナー　+0.66
３位サブリナ・ジョニエ　+3.21
４位エミリー・ラゴー　+6.88
５位マリエル・サナー　+7.08
６位セリーヌ・グロス　+14.08
７位末政実緒　+17.88

・決勝
予選かなり抑えて走って７位だったので、決勝ではさらに上を目指して全開で走ることにしました。
そして、前半大きな木の根を横切るセクションで手前のスピードが試走や予選よりだいぶ速く、ラインを外し木の根にフロントタイヤを滑らせてしまいました。
なんとか持ちこたえようと必死にリカバリーしましたが、前転してしまいました。
その後、急いでバイクを取りにいきましたが、フロントブレーキが転倒で下に動いてしまい、フロントブレーキがかけにくい状態に。
それでも必死に転倒分をカバーしようと走りましたが、１２位に終わりました。

１位トレーシー・ハナー　4:41.50
２位サブリナ・ジョニエ　+1.56
３位マリエル・サナー　+2.71
４位トレーシー・モーズリー　+4.57
５位セリーヌ・グロス　+8.69
１２位末政実緒　+28.39

4Xはだいぶ安定して決勝に進出出来るようになってきたので、今回のレースは自信につながりました。
こらからは３位以内を目指して行きたいと思います。
ダウンヒルは、ちょっと気合いが空回りしてしまったような気がします。
いつでも落ち着いて、尚かつ攻める走りが出来るようにしていきたいなと思います。
今年の海外遠征、前半が今回で終了です。
最後（今回）のレースは少し疲れが出てしまった部分はありましたが、今回も色々勉強になりました。
次のレースは、７月２１日の全日本選手権です。
世界で走ってきた成果を発揮して、８連覇目指して頑張ります！

Team FunFancy/INTENSE
末政実緒