大会名:UCI MOUNTAIN BIKE WORLD CHAMPIONSHIPS
場所:イタリア・ヴァリ・ディ・ソーレ
日時:2008年6月16日-22日
順位:DH5位、4X8位
バイク:INTENSE M6(DH), INTENSE SPIDER(4X)
タイヤ:INTENSE FROlite DH2.35(F) EDGE2.35(R), INTENSE C.C2.25(F) SYSTEM1(R)
今年はオリンピックイヤーのため、通常9月に開催される世界選手権が6月に開催されることになりました。
場所はイタリア北東部にあるヴァリ・ディ・ソーレというスキーリゾート地。
5月にここヴァリ・ディ・ソーレで世界選手権のテストイベントがあったため、どんなコースなのかが知っていて安心感はあったものの、知っているだけにどのタイヤをどのコンディションで使おうかなど、会場入りする前から考えるさせられるコースでした。
<ダウンヒル>
コース全長は2.25Km、全体的に斜度があり、そして岩や木の根がむき出しになっていているかなり難易度の高いコースでした。そして、路面はドライコンディションでは砂埃が立つほどパフパフで深い砂のようになり、雨が降るとツルツルに滑って止まらない状態になり、タイヤの選択が難しかったです。
しかも、一部前半部分の石、木の根がむき出したセクションでは、ドライコンディションでも滑りやすい状態でした。
試走1日目は雨が時折激しく降り、コースは信じられないほど滑りやすく、転倒せず降りるのが不可能なぐらいコンディションが悪い状態で、しかも天気予報では翌日以降は良くなるとの予報だったので、あまり数は走らずセミウェットのINTENSE INTRUDERやINTENSE SPIKEなどタイヤを試すぐらいで終え、2日目以降は天気も回復し路面も乾き始め、だんだんとラインも定まってきました。
3日目試走後、決勝のスタートを決めるためのシーディングランがありました。
前半良いペースで走れているなと思ったら後輪をパンクしてしまいました。なんとかそのままコースを走って下りることが出来たので、後ろのライダーに注意しながらゆっくりラインを見ながらおり、シーディングランは18位でゴール。
シーディング結果
1位レイチェル・アサートン
2位エミリー・ラゴー
3位サブリナ・ジョニエ
4位フロリアン・プジン
5位スカーレット・ハーゲン
18位末政実緒
シーディングラン翌日の試走日は、コースも完全に乾きタイヤもドライタイヤDH、Edgeに替え、かなりスピードが上がってきましたが、それと同時にラインはどんどん掘れてきて、スピードを出せば出すほど腕にくる振動が激しくなり、腕が一気に疲れてきました。
セクションごとには速く走れるようになってきましたが、上から下まで通しで走った時にどれだけそのスピード維持出来るかがレースポイントでした。
レース当日、朝の試走で転倒してしまったり、前日の試走時よりさらにコースが荒れていて(女子シニアクラスの試走後に男子ジュニア、シニアの試走があったため)、リズムがイマイチ合わなくなってしまい、ちょっと不安が残るままの決勝でした。
前半、朝転倒した所はちょっと慎重になり過ぎた気もしますが、まずまずのペースで走っていましたが、後半になるにつれてあわや転倒という場面が数カ所あり、転倒しないようにバイクを抑えるのに必死でだんだんアグレッシブな走りが出来なくなり、アベレージスピードがどんどん落ちてきてしまいました。
それでもなんとかバイクにしがみつき、転倒は避けることは出来ましたが、後半のペースダウンが響いたのか決勝は5位でゴールしました。
1位レイチェル・アサートン
2位サブリナ・ジョニエ
3位エミリー・ラゴー
4位フロリアン・プジン
5位末政実緒
<4X>
ダウンヒルコースとは対照的で斜度は緩やかで、途中プロクラスと呼ばれる大きなダブルジャンプが2つある他はそれほど難易度は高くなく、いかに良いゲートスタートを切るか、いかにバームのコーナーで良いラインに入るかがポイントになりました。
テストイベントとほぼコースが同じだったので、スムーズに練習は進みましたが、女子が次第にプロクラスジャンプにチャレンジする中、私はどうしても行く気になれずにいました。
しかし、チャレンジする女子ライダーのほとんどが行ける時もあれば、行けない時があったので、予選は一か八かで飛ぶよりもプロクラスの横を走った方予選は速い気もしました。
予選はミスもなく7位で予選通過しました。
1位アネケ・ベーテン
2位ヤナ・ホラコバ
3位メリッサ・ビョー
4位ロマーナ・ラボコバ
5位アニータ・モルチェック
7位末政実緒
決勝はダウンヒルのレース後に行われました。
日中の暑さも加わり、4Xのレースでは少し疲れが出てしまっていました。
第1ヒートは、予選2位のヤナ・ホラコバ選手,予選10位のセリーヌ・グロス選手、予選15位のダイアナ・マクグラフ選手との対戦でした。
スタートは予想通りBMXライダーでもあるホラコバ選手が前に出ましたが、第1コーナーで他の選手との接触もなくうまくホラコバ選手の後ろに付くことが出来、まずは第1ヒート通過。
第2ヒート(準決勝)は、予選2位のホラコバ選手、予選3位のメリッサ・ビョー選手、予選11位のLucia Oetjen選手との対戦でした。
第1コーナーでインから2番手を走っていたビョー選手をパスしたのですが、その後の第2コーナーで逆にインを入られしまい、第2ヒートは3位ゴール決勝には上がることが出来ませんでした。
その後のスモールファイナル、疲れがピークに達していてスタートで出遅れてしまい、4位ゴールで最終的には8位で4Xを終えました。
今回のダウンヒル、トップ2まではもう一つレベルアップが必要ですが、トップ3には手が届く所まで来ていたので、確実にレベルが上がってきている実感はありましたが、手の届く範囲まで来ながら5位に終わり悔しいレースでもありました。
今は部分的には速いものの、それがうまくつながっていなかったり、今回のように後半にかけてスピードが落ち気味なので、ライン取りをもうちょっと考えて、もっとスムーズにセクション間をつなぎ合わせられるよう、そしていかにアベレージスピードを上げて行くのが今後の課題です。
4Xは改めてダウンヒルとの掛け持ちの大変さを感じるレースでした。
両方を全力でこなせられる体力を付け、スタートゲートを速く出られるようにするのが課題です。
次回のレースは、7月20日秋田県田沢湖で開催される全日本選手権大会です。
9連覇がかかったレース、実力がちょんと発揮出来るよう落ち着いて挑みたいと思います。
世界選手権、応援ありがとうございました。
MS-INTENSE Factory Racing Team/FunFancy
末政実緒
詳しいレポートありがとうございます。次のレース頑張ってください。
投稿情報: 浅沼っす | 2008年7 月 3日 (木) 07:56